【インタビュー企画】日本代表チームが語る『F5WC』 Vol. 3 KING GEAR FC(2018年大会 日本代表)

[実施日:2019/4/5]
聞き手:郡司 輝彦(F5WC事務局)

語り手:
菊池 康平 さん


5/11(土)から始まるF5WC 2019の予選大会を控え、過去に日本代表として世界大会に出場した選手のインタビューを連載でお届けしています。

第3回目の今回は、2018年の日本代表チーム「KING GEAR FC」のメンバーだった菊池さんが、F5WCの国内予選や、南アフリカで行われた世界大会で体験や自身の海外挑戦の経験について語ってくれました。

「5人制サッカーは力の差が出にくい」と話していた菊池さん

 

ー 若い頃にプロを目指して海外でトライアウトを受けてたと聞いてますが、それ以前はどんなところでサッカーをしてましたか?

もともとはFC町田ユースの出身で、大学は明治大学ですがサッカー部には入らずに、2004年には東京都社会人リーグに参戦していた町田ゼルビアでプレーしていました。

 

ー 海外に行くようになったきっかけは?

そもそも僕はサッカーエリートではなくて、クラブチームに所属していたころもチームは強かったですけど試合には全然でれなくて、自分の実力はわかってたんですよ。

大学に入学して体育会でサッカーを続けるにしても、周りは特待生とかなのでうまいじゃないですか。だからそんな環境で4年間やっても結局試合にはでれないなと思って。

そこで「急成長するにはどうしたらいいんだろう?」って考えたときに漠然と海外だなって。最初のきっかけはそんな安易な感じでしたね。

そんな時に偶然、シンガポールリーグのプロテストが地元で開催されるという記事を雑誌で見かけて受けてみたんですよね。

そのテストは落ちたんですけど、その後自分でエージェントを通してシンガポールのチームに練習参加したのが最初の海外チャレンジです。

「アフリカ大陸は初めて」と話していた菊池さん。ケープタウンは自然豊かな観光都市で治安も非常に良かった。

 

ー 単身で海外に行くのって不安じゃなかった?

最初の頃は19歳とかだったんで、行く前は色々不安でしたけど、行ってみたら全然大丈夫というか。日本でやっても海外でやってもサッカーはサッカーですし、中学レベルの英語でも何とか生活はできますし。

当時はスマホもなくて、今と比べたら不便な時代でしたけど、アジアのチームとかって行ったら練習に入れてくれたりして。行く前に心の中にあった「海外」という壁が、行ってみたら実は無かったって感じでしたね。

 

今年のPVには、大会の前撮りで現地クルーの爆笑を誘ったシーンも

 

ー 海外にはチャンスがあった?

比較的身体が小さいアジアでは、外国人枠には大きな選手を求める傾向があったので、日本よりはチャンスがあると感じてましたね。

それに、日本だったらプロチームの練習参加なんて簡単にできないけど、アジアだったらそれができる。契約に至らなくても、少なくとも高いレベルで練習できて自分は成長できますよね。

もちろんプロ契約したくて行ってるんですが。笑

 

ー 海外と日本の違いってどんなところ?

日本人って「止める」「蹴る」ってところはもしかしたら世界でもトップクラスにうまいと思うんですよね。

海外の選手って技術的には全然そんなにうまくなかったりしても、試合になると「そんなことできるの?」ってことをやってくる。

本当の勝負に強いというか、試合で活きるスキルを持っている。そんな気がします。

和気藹々とした雰囲気も試合になるとガラッと変わる

 

ー F5WCの世界大会を振り返って

初戦のアメリカは前回チャンピオンのチームでしたけど特別強い印象はありませんでした。フィジカルもそこまで強くなかったし、特別うまいわけではなかった。

でも、最初からGKが前にでてきてパワープレーで攻められて、そこにうまく対応できなかったのが敗因ですね。

2戦目のオーストラリアは、身体の大きいピヴォに当ててくるスタイルで、そこにもうまく対応できずに力負けした感じでしたね。

最後のオランダ戦は、勝っても予選突破できる状況では無かったんですけど、日本代表としてきてるからには勝って終わりたかった。それはみんな感じていたと思います。

なので気持ちも吹っ切れて、集中して試合に臨めたのが良い結果につながったんだと思います。

前日には参加選手全員を撮影。試合中には該当チームの選手がビジョンに映し出されていた。

 

ー 5人制サッカーってどんな競技?

普通のサッカーと比べて実力の差が出にくいですね。

昨年のチームには宇留野(純)、加部(未蘭)の二枚看板がいて、彼らの突出した能力で勝ち抜いてきた部分が少なからずありました。

それでも予選大会、決勝大会ともに苦戦しましたから。

今年はアマチュア規定が改訂されて2人(上述の宇留野、加部)が参加できないので、もし大会に出場したとしても勝ち抜くのはかなり難しいと思います。

※2019年大会からは、J1・J2で公式戦に出場したことがある選手は参加ができなくなった

 

ー F5WCの魅力ってどんなところ?

やっぱり日の丸を背負えるってのは特別ですよね。

日の丸を背負って世界大会に出場するって、プロ選手でさえもその経験をした人ってそんなに多くないじゃないですか。ましてや自分はそこに縁のない選手でしたし、ボリビアでプロ契約した時も試合に出れなかったですし。

だから、こんなに熱くなれるものってないんじゃないかなって、正直そう思いました。

2018年大会では苦戦の末に前回大会のリベンジに成功。日本代表の権利を勝ち取った

 

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